COLUMN 乗り物図鑑 2022秋号 鉄道編 ~丹鉄サイクルトレイン~ 自転車を電車に載せるサイクルトレイン

京都北部、宮津駅をハブにして東に西舞鶴駅までの宮舞線、西に豊岡駅までの宮豊線、そして南に福知山駅までの宮福線の3路線、総延長114kmの鉄道が走る。 車窓からは丹後地方の絶景を眺める事ができ、美味しいグルメスポットも多いため観光で利用される乗客が多い鉄道だ。

京都丹後鉄道

京都北部、宮津駅をハブにして東に西舞鶴駅までの宮舞線、西に豊岡駅までの宮豊線、そして南に福知山駅までの宮福線の3路線、総延長114kmの鉄道が走る。

車窓からは丹後地方の絶景を眺める事ができ、美味しいグルメスポットも多いため観光で利用される乗客が多い鉄道だ。

もちろん、沿線にはサイクリングに最適なとびきりのコースが多数点在しているので、多くの人がサイクリングで丹後地方を巡っている。

2022年9月、丹後地方を走る京都丹後鉄道、通称「丹鉄(たんてつ)」にサイクリングトレインが登場。9月10日に報道関係向けのお披露目会が開かれた。

ちりりん取材班もこのお披露目会に参加、乗車から下車までの一連の流れをレポートしよう。

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丹鉄サイクルトレインに乗りこむ

宮津駅から丹鉄サイクルトレインに乗車。WEBサイトで事前に自転車の積載予約を行い、サイクルトレイン予約情報を予め印刷して乗車駅に持参をする。

自転車積載については無料、降車駅までの乗車券を券売機で購入し、改札口で印刷した予約情報を見せる事で自転車を輪行袋に入れる事無く、そのままホームへと入場できる。

ホーム間の移動にはエレベーターを使用。他の乗客との接触を避けるため、階段でのホーム間の移動は不可という事。

乗車ホームに移動したらサイクルトレインの入線を待ち、乗車。

車輛内、床部分に青く仕切られ「BICYCLE SPOT」と描かれた場所に自転車を置く。ポール部分にベルトが備え付けられているが、手で支えるなどで自転車が倒れないように注意しておこう。

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予め印刷しておいた予約情報を手に駅構内に入る。

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自転車は無料だが、降車駅までの乗車券がもちろん必要だ。

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ホーム間の移動にはエレベーターを使用する。

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自転車の絵が描かれた車両が丹鉄サイクルトレイン。

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一両編成の車輛に自転車をそのまま持ち込む。

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BICYCLE SPOTと書かれた場所に自転車を置き支えておく。

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お披露目会ではロードバイクでの利用シーンが紹介された。

降車は乗車の逆で

降車駅に到着、他の乗客が降りてから自転車と共に降車。モニターのお二人からも「チェーンの油が他の乗客の方に付いてしまわないか心配」という声が寄せられていた。

ホームから改札までの移動も乗車時同様にエレベーターを使用、改札を出たらサイクリングに即再スタートできる。

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観光スポットの天橋立駅は乗降客の多い駅だ。

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天橋立駅近くにある温泉でリフレッシュしてから乗り込むのもおすすめ。

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自転車はこのドアから乗り降りを。

景色を楽しむなら西舞鶴駅~宮津駅の区間がオススメ

サイクルトレインというと、大きな楽しみ方は車窓からの風景。今回はお披露目会のため宮津駅から天橋立駅という短い区間だったが、京都丹後鉄道の担当の方の話では、車窓からの風景を楽しむなら西舞鶴駅から宮津駅の利用がオススメとの事だ。

海岸沿いは風が強く、サイクリングにはキツイという事もあるため絶景が望める海岸線の鉄道なら是非とも乗りたいという方も多いだろう。

また、京都丹後鉄道の沿線にはレンタサイクルの貸出を行うスポットも多く、観光で訪れた際「レンタサイクルで移動したは良いけどちょっと疲れちゃったから。。。」といった方にも丹鉄サイクルトレインなら帰路の心配をする事もなく、安心して旅を楽しめる。

「サイクリングで意外に遠くまで来ちゃったけど、帰りどうしよう。」に、この丹鉄サイクルトレインなら応えてくれるだろう。

  • 「丹鉄サイクルトレイン」
  • 利用可能駅:西舞鶴駅、宮津駅、天橋立駅、夕日ヶ浦木津温泉駅、豊岡駅
  • 利用可能列車:西舞鶴駅(10:37)⇒豊岡駅(12:49)、豊岡駅(13:00)⇒西舞鶴駅(15:00)*実際の運行状況はWEBサイト(外部リンク)をご確認ください。
  • 利用可能台数:4台まで
  • 利用料金:無料(※乗車区間の運賃のみで乗車可能)
  • 運行期間:2022年9月10日(土)10時37分西舞鶴駅発~2023年2月28日(火)まで
  • 導入車両:KTR709 1両編成
  • 運行エリア:京都丹後鉄道宮津線(西舞鶴駅~豊岡駅間)1日2回運行予定
  • 利用方法:WILLER TRAINS株式会社のWEBサイト(外部リンク)をご確認ください。

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