COLUMN 【JR西日本×サイクルベースあさひ共同特別企画】ガイドさんと巡る彦根満喫サイクリング 自転車ツアー ☆たっぷり半日ツアーレポート

琵琶湖の東の畔にある彦根駅をスタートして、パワースポットとノスタルジックな旧校舎を巡った半日ツアーの模様をレポートしよう。

駅から はじまる ゆったりサイクリング in 彦根

この春、シガリズムペダルのキャッチフレーズで滋賀県内の「駅」とサイクリングを組合せて旅行の楽しみを提案をスタートしたJR西日本。

JR西日本とサイクルベースあさひは、琵琶湖だけでは無い滋賀県の魅力をゆったりとしたサイクリングツアーを共同で企画。

琵琶湖の東の畔にある彦根駅をスタートして、パワースポットとノスタルジックな旧校舎を巡った半日ツアーの模様をレポートしよう。

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10名様満員御礼のゆったりサイクリングツアー。スタート前、みんな元気だ。

ひこにゃんのモデル、井伊直政像をスタート

5月15日日曜日。薄曇りの空の下、参加者達が彦根駅から集合場所の井伊直政像前に集まってくる。滋賀県という事で関西からの参加はもちろん、愛知県や遠くは関東から滋賀県観光の旅行メニューの一つとしてこのサイクリングツアーを選んだという方もいて東海道線というだけでなく、東海道新幹線米原駅にも隣接する彦根駅だけあって多方面からの参加。

それぞれの身長に合ったバイクに跨り、シートの調整やヘルメットの調整を行い、E-BIKEならではの操作方法を聞いたら実際に試乗を行ってE-BIKEに慣れておく。普段サイクリングを行っていない方も試乗しておくことでE-BIKEの漕ぎ出しやディスクブレーキの感覚を事前に知る事ができ、安心安全なツアーに繰り出す事ができるわけだ。

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朝10時、JR東海道線彦根駅から降りてきた参加者を迎え、ヘルメットやバイクのフィッティングを始める。


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新緑が気持ちいい芹川沿いを走る。

新緑の中を駆け抜ける

最初の目的地は「お多賀さん」で知られる神社の多賀大社。スタートしてからも間もなく、芹川沿いを走る気持ちのいい道に入った。鈴鹿山脈の北端、霊仙山から流れる川は彦根市内を通り琵琶湖に流れ出る。新緑の気持ちの良い季節という事で駆け抜ける両脇は緑が沢山生い茂り、爽快に駆け抜けていく。途中、近江鉄道の橋をくぐり抜ける時はスリリングでもあったが、新緑と橋の下のコントラストが映えるルート設定。ガイド付きサイクリングツアーの魅力の一つが「ツアールート」。このガイド付きサイクリングツアーでは自動車の通りも少ないルートを設定しているため、自動車の多いルートが設定されがちな地図アプリで巡るセルフサイクリングには無い安心安全でツアーを楽しむ事ができる。

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近江鉄道の下をくぐり抜ける参加者達。


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静かな時間を過ごす事ができる多賀大社。

多賀大社でゆっくりと過ごす

芹川の畔で小休止の後、お土産物屋と食事処の並ぶ参道を通過して多賀大社に入る。昼食時間も含め、1時間半ほどの滞在時間はゆっくりと境内の中を散策ができ、滋賀の土産物や昼食も時間を気にすることなく楽しめる。

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風情ある多賀大社表参道絵馬通り。

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石で作られた太閤橋を越えて社へ。

参拝、おみくじ、寿命石

急勾配の太閤橋を渡り、拝殿へと向かう。お宮参りや祈祷を行う参拝客も多い多賀大社は古くから延命長寿・縁結び・厄除けの神様として信仰される「生命の神様」。参拝の後、おみくじを引いたら、石鹸のような白さの石に願いを書いて寿命石に供える事で延命を祈願する。杓子の言い伝えにもあるように、ここ多賀大社には生命、寿命にまつわる話が多い。ここでの昼食は境内にある寿命蕎麦で決まり。

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参拝の後はおみくじ。

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パワースポット多賀大社に来たら、寿命石の白石。

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白石には生命に関する願いを書き込んで寿命石に備える。

昼食は寿命そばで

延命長寿のご利益があるという事でその名がついたと言われる「長寿そば」。香り高い出汁が美味しい蕎麦は、多賀大社に来たら食べておきたいメニューの一つ。この日はシーズン終了間際の筍ご飯と共に蕎麦を食べた参加者達。丁度、サイクリングからの境内散策でお腹の減り具合も気になっていたところ。この日最初のグルメを楽しんでいた。

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多賀名物の寿命蕎麦で昼食。

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この日のサイクリングツアーガイドの昼食は筍ご飯。


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田園風景の中を走り、飯盛木へ。

次なるは飯盛木へ

多賀大社の杓子伝説にまつわる飯森木。多賀大社を後にして、水田と麦畑が広がる滋賀県ならではの光景の中に立つ2本の木へと向かった。

田園風景が広がる中に巨木が2本。枝垂れ具合もなかなかな姿は、見るからにパワースポット。周囲には立派な穂を見せる麦畑があり、これもまた水田に慣れた眼には物珍しい光景だ。滋賀県は全国でも有数の麦の産地。うどんや菓子、麦茶にビールと様々な形となって消費されている。

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滋賀県は全国でも有数の麦の産地。近江米の水田と合わせてのどかな田園風景が広がる。

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パワースポットの木の下で、糸切り餅を頬張る。

もう一つの多賀名物、糸切り餅

高さが15mにも及ぶ巨木は共に樹齢が1200年程度と言われ、災害で傾いたため支えをしてはいるものの長くこの地に根を張る姿に圧倒されながら写真を撮る参加者達。

悠久の時間を感じたところで、早くもおやつタイムにサイクリングツアーは入った。スタッフがこの日のおやつに用意していたのは多賀大社の名物「糸切り餅」。(糸切り餅の由来は以前のコラムで紹介。)

昼食後間もなくではあったものの、糸切り餅のサプライズに参加者達も喜んでおやつタイムを楽しんだ。

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周囲の田園風景からするとひと際目立つ飯盛木。


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田園風景の中、新幹線と走る。なかなかできない体験だ。

新幹線と走り、近江鉄道と走る

おやつタイムを終え、この日最後の観光ポイントの豊郷小学校旧校舎へ出発。再び田園風景の中を走るが、今度は線路沿いの道を行く。この線路、実は二つあり一つは東海道新幹線、もう一つは地元の近江鉄道の線路。新幹線は休日とはいえ本数も多く頻繁に通過するものの、近江鉄道は30分に1本程度の本数。なかなかタイミング良く出会う事もできないかと思っていたものの、幸運な事に新幹線、近江鉄道と共に走る事ができた。

地元の方からすると、普段見慣れた鉄道とは言え、そこはやはりサイクリングならではの楽しさ。しかもローカル線と新幹線という二種類と並走をほぼ同時に楽しめたのは幸運な以外にないだろう。

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地元近江鉄道とも並走。


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ロケ地や聖地として有名な豊郷小学校旧校舎群。

じっくりと過ごしたい場所、豊郷小学校旧校舎群

新幹線、近江鉄道と並走して間もなく最終目的地である豊郷小学校に。綺麗な白壁の外観からは想像できない歴史的な建造物は1937年竣工。2004年に校舎としての役目を終えた後、2007年に登録有形文化財に登録され、建物内では豊郷小学校の歴史をギャラリーとして展示している他、数々の映画やテレビ番組でのロケ地としても使用されている。また、アニメ番組に登場した校舎とも似ているという事からも有名で多くの来訪者で賑わう建物だ。

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ウサギとカメの寓話をモチーフにした階段手摺。ウサギが寝ている間にカメはコツコツと階段を登っていく。

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内部では豊郷小学校の歴史を展示。

ゆっくりコーヒーでも

参加者達は綺麗に磨かれた廊下を歩き、ウサギとカメが競争をしている階段を上がりながら校舎を散策。アニメ「けいおん!」に関する展示もあり、歴史から芸術と興味深い時間を過ごした。このサイクリングツアーのコンセプトはズバリ、「ゆったりサイクリング」。ツアーの仕上げは旧図書館のカフェスペースでコーヒーを飲んで彦根サイクリングを振り返って歓談。

「こういうの良いですよね。他の場所でもやっているんですか?」

関東から参加の一人が尋ねる。

関東から新幹線で琵琶湖滋賀県に旅に。単に公共交通機関や自動車を利用した観光旅行では訪れないだろう場所を巡る事ができた。中でも田園風景をサイクリングというのはなかなかできない。と、喜んで語ってくれた。

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旧図書館を利用したカフェスペース。歴史のある建物の中でいただくコーヒーは美味しい。

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豊郷小学校旧校舎を背に集合写真を。

豊郷駅から彦根駅は近江鉄道を利用

豊郷小学校旧校舎群近くの近江鉄道豊郷駅でサイクリングツアーは解散。乗っていたE-BIKEはガイドスタッフが回収し、参加者達はスタート地点であったJR東海道線彦根駅まではツアー中に並走した近江鉄道を利用して帰路に就いた。

豊郷小学校の手すりにいたカメのように、急がずにゆったりと巡るサイクリングツアー。

鉄道 x サイクリングツアー。手ぶらで、ジーンズで参加できるパッケージは今まで気づかなかった風景を楽しむ事ができるかもしれない。

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